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マウスピース矯正費用平均金額・相場は?ブランド別比較と注意すべきポイントを紹介
歯並びの改善を検討している方にとって、「ワイヤー矯正とインビザライン、どちらが良いのか」「費用や期間はどれくらいかかるのか」といった悩みはつきものです。矯正治療にはいくつかの選択肢があり、それぞれに価格や特徴、期間の違いがあります。
特にマウスピース矯正(代表例:インビザライン)は、見た目が目立ちにくく、部分矯正や短期間の治療も可能なことから、若い世代や女性を中心に人気が高まっています。価格も比較的安いことが多く、ワイヤー矯正と比較して費用面でメリットを感じる方も多いでしょう。ただし、矯正範囲やブランド、クリニックによって料金に幅があり、相場は20万円~60万円程度から100万円近くになることもあります。
また、ワイヤー矯正は対応できる症例の幅が広く、特に歯並びのズレが大きい方や中学生・高校生など成長期の矯正に向いています。保険適用は基本的にできませんが、顎の変形など医療的な理由がある場合には例外的に認められるケースもあります。費用の負担が気になる場合は、ローンや分割払いに対応しているクリニックも多くあります。
収入とのバランスやライフスタイルに合った矯正を選ぶためにも、治療方法や価格をしっかり比較し、自分に合った矯正プランを見極めることが重要です。
そこでこの記事では、
- マウスピース矯正の費用相場
- ワイヤー矯正など他の方法との料金・特徴の違い
- インビザラインをはじめとする矯正ブランドごとの特徴や料金
について詳しく解説します。
初めて矯正を考えている方も、他の方法と比較して自分にぴったりな治療法を見つけるための参考にしてみてください。
マウスピース矯正とはどういった矯正方法なのか、メリットやデメリットといった基礎的な部分については以下の記事で解説しています。ぜひあわせてチェックしてみるとよいでしょう。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正、どちらが安い?
歯の矯正方法にはマウスピース矯正のほかに、昔からあるワイヤー矯正もあります。ワイヤーを使って歯を動かしていくこの方法は、適用範囲が広く、多くの症例に対応できるのが特徴です。
ワイヤー矯正にはいくつかのタイプがあり、それぞれ費用や料金に差があります。たとえば、前歯など一部の部分矯正であれば、30万〜60万円ほどが目安です。見た目が気にならないよう歯の裏側にワイヤーを装着する裏側矯正では、40万〜70万円とやや高額になります。
一方で、歯列全体を整える全体矯正となると、60万〜130万円が一般的な費用相場となり、裏側全体矯正では100万〜170万円とさらに高額になる傾向です。
マウスピース矯正と比較すると、ワイヤー矯正は総じて高めの料金設定がされている傾向にありますが、その分対応力の高さや実績があるのも事実です。
まずは自分に合った治療法が何かを判断するためにも、歯科クリニックでの無料相談を受けてみることをおすすめします。自分の歯の状態や予算に合わせて、最適な矯正プランを検討しましょう。
マウスピース矯正の費用相場:10~100万円
マウスピース矯正を検討するうえで、最も気になるのが「料金」や「費用の相場」ではないでしょうか。実際にかかる治療費は、矯正の方法や対象となる歯の範囲によって大きく異なります。
中でも、部分矯正か全体矯正かによって費用差は非常に大きく、矯正プランを選ぶ際の大きなポイントになります。
たとえば、前歯だけや一部の歯だけを整える「部分矯正」は、気になる部分だけをピンポイントで治療するため、全体矯正と比較して安い料金で始められるのが魅力です。部分矯正の相場は10万~45万円程度となっており、短期間で手軽に見た目を改善したい方から多く選ばれています。
一方で、歯列全体を対象とした「全体矯正」になると、歯の移動量も多く期間も長くなるため、費用相場は60万円~100万円程度とやや高めの設定になります。
「前歯の見た目だけ整えたい」「最低限の治療で済ませたい」という方には、部分矯正がコストパフォーマンスの良い選択肢となるでしょう。ただし、歯並びの状態によっては部分矯正が適用できない場合もあるため、まずは専門のクリニックで相談することをおすすめします。
マウスピース矯正は、料金も治療期間もライフスタイルに合わせて選びやすいのが特徴です。安いからといってすぐに決めるのではなく、自分の歯の状態に合った治療法を見極めることが大切です。
部分矯正のケース:10万~45万円
マウスピース矯正の中でも「部分矯正」は、前歯など特定の歯にだけアプローチする治療法として注目されています。全体矯正に比べて費用が抑えられ、治療期間も短く済むことから、手軽に始められる選択肢として人気です。
実際の相場は、10万円〜45万円ほど。前歯の見た目を整える程度であれば、2ヶ月〜1年ほどの期間で完了するケースが多く、忙しい方にも取り入れやすい矯正方法といえるでしょう。
ただし、部分矯正では「噛み合わせ」の根本的な改善までは難しいことが多く、その点がデメリットともいえます。噛み合わせに問題がある場合は、見た目だけでなく全体の歯列バランスを考えた治療を検討したほうが良いケースもあります。
実は噛み合わせのズレは、歯周病や虫歯の原因になったり、顎関節への負担や筋肉の緊張を引き起こしたりと、身体の不調と深く関係しています。将来的な健康リスクや医療費を抑えるためにも、噛み合わせの状態は無視できない要素です。
「前歯だけでもきれいにしたい」「できるだけ短期間・低コストで済ませたい」という希望がある方は、まず専門の医師によるカウンセリングを受け、ご自身の歯に合った矯正方法を選ぶことが大切です。
全体矯正(奥歯まで)のケース:60万~100万円
歯列全体を整える「全体矯正」は、噛み合わせの調整や重度の歯並びの乱れを改善する際に行われる治療法です。とくに抜歯が必要なケースでは、全体的に歯を大きく移動させるスペースを確保するため、全体矯正が選択されることが多いです。
全体矯正の費用は、相場として約60万円〜100万円と高めに設定されており、治療期間も1年から3年ほどかかるのが一般的です。このように、部分矯正と比較すると、費用・期間ともに大きな違いがあります。
一方で、歯列全体ではなく特定の歯だけが気になるという場合には、部分矯正で十分対応可能なこともあります。実際に「全体矯正が必要だと思っていたら、カウンセリングで部分矯正でも可能と診断された」という例も少なくありません。
費用や治療のスピードを重視する方にとっては、部分矯正は魅力的な選択肢です。まずは専門クリニックで相談を受け、自分の歯の状態に合った矯正方法を見極めることが大切です。無料カウンセリングを実施している医院も多いため、まずは一歩踏み出してみましょう。
マウスピース矯正の治療流れ・段階ごとの費用は?
【段階①】カウンセリング・治療前の診断:6万~10万円程度
マウスピース矯正を始める前には、まず歯科医院でのカウンセリングと事前診断が必要です。この段階では、費用がかからない医院もありますが、施設によっては別途5,000円前後が必要な場合もあります。
さらに、精密検査としてレントゲンやCTスキャン、歯型の採取などを行う際には、3万円〜6万円程度の費用がかかることがあります。もしこの段階で虫歯や歯周病などの問題が見つかれば、その治療を先に済ませなければならず、追加で2,000円〜3万円ほどの出費が必要です。
とくに重要なのが、治療前に行う精密検査です。この検査をもとに、実際の治療計画が立てられ、必要な期間や治療内容、そして全体の費用が明確になります。事前の説明が不十分だと、治療中や終了後に「こんなはずではなかった」というトラブルに発展する可能性もあるため、納得いくまで医師としっかり確認することが大切です。
最近では、事前に歯の動きを3D画像や動画でシミュレーションできるサービスを取り入れているクリニックもあり、矯正後のイメージを具体的に確認した上でスタートできる点も好評です。
まずは信頼できるクリニックを選び、無料相談で不安を解消することから始めましょう。
【段階②】マウスピース製作開始・矯正中:10万~100万円程度
カウンセリングと検査、治療前診断を終えると、いよいよ矯正治療がスタートします。マウスピース矯正の場合は、患者一人ひとりの歯並びに合わせて段階的に異なる形のマウスピースを作成し、これを順番に装着・交換しながら歯を動かしていきます。
このマウスピース製作にかかる費用は、使用枚数や治療期間、歯並びの状態によって変わり、一般的には10万〜100万円ほどが目安です。また、治療中は月に一度程度の頻度で通院し、経過観察や装置の調整を受けます。この際の通院費用は1回あたり3,000円〜5,000円程度です。
一方、ワイヤー矯正では金属製または透明なワイヤーを使って歯を物理的に動かしていくため、異なる治療アプローチが取られます。ワイヤーを調整するたびに細かく歯の位置をコントロールできるメリットがある反面、見た目や違和感の面でデメリットを感じる人もいるかもしれません。
どちらの方法もそれぞれにメリット・デメリットがあるため、自分のライフスタイルや希望に合った治療方法を選ぶことが重要です。まずは専門のクリニックで相談し、自分にとって最適な矯正プランを立てましょう。
【段階③】保定期間:6万円程度
矯正治療が完了したあとは、歯が元の位置に戻らないように保つ「保定期間」に入ります。これは「後戻り」と呼ばれる現象を防ぐために必要な大切な工程です。
後戻りとは、動かした歯が再び元の位置に戻ってしまう状態のことで、せっかくの矯正効果が失われてしまう原因となります。そこで使用されるのが「リテーナー」と呼ばれる保定用の装置です。リテーナーを一定期間装着することで、歯並びを安定させることができます。
この保定期間にかかる費用は、リテーナーの作製や装着におよそ6万円程度が相場です。また、保定中は数か月から1年、場合によってはそれ以上の期間、定期的な通院による経過観察が必要です。通院の頻度はおおよそ3~6ヶ月に一度が一般的で、1回あたりの通院費用は3,000円〜5,000円ほどになります。
矯正の効果を長く維持するためには、この保定期間を軽視せず、医師の指示に従って適切にリテーナーを使い続けることが重要です。歯並びの美しさと健康を守るため、矯正後のケアもしっかり行いましょう。
マウスピース矯正にかかる費用、支払い方法は?
マウスピース矯正における料金の支払い方法には、大きく分けて2つの種類があります。
一つは、処置別支払い制です。
これは、治療の進行に合わせて、その都度料金を支払う方法です。
もう一つは、総額制です。
総額制では、はじめに定められた金額を支払います。どちらの支払い方法を選ぶかは、予算や計画に合わせて検討することが重要です。
矯正治療は高額になる場合があるため、歯科医院とよく相談し、納得のいく支払い方法を選択しましょう。
また、ご自身の歯の状態や治療計画によって、料金が異なることも理解しておきましょう。
①総額制(トータルフィー制・総額固定料金制・総額提示方式)
マウスピース矯正には、「都度払い」方式に加え、あらかじめ治療費の総額が決まっている**総額制(トータルフィー制)**という支払い方法もあります。
この総額制は、最初に一定の金額を提示され、それを支払う形になるため、矯正にかかる費用が明確で安心です。基本的に追加料金が発生しない点が大きなメリットといえるでしょう。
たとえば、ある矯正ブランドでは以下のような料金プランが用意されています。
- 軽度の歯列の乱れに対応:一括払いで 30万円(税別)
- 軽〜中度の症例に対応:一括で45万円(税別)
- 中度以上の歪みに対応:一括で 60万円(税別)
いずれのプランも、分割払いにも対応しており、月額3,600円~6,300円前後でスタートすることが可能です(年利2.5%の場合)。
このように総額制では、治療期間が長引いても、最初に決めた費用以上にかかることは基本的にありません。ただし注意点として、想定よりも期間が短く済んだ場合でも、支払総額は変わらない点があります。
また、含まれる内容もクリニックによって異なるため、「保定装置(リテーナー)」などが含まれているかの確認も重要です。あるクリニックではリテーナーが1セット無料となっている一方で、別途11,000円程度かかるところもあります。
マウスピース矯正を検討する際は、料金プランの内容と範囲、追加費用の有無までしっかりと確認したうえで、信頼できるクリニックを選ぶことが大切です。
②処置別支払い制(都度払い制・回数制)
マウスピース矯正には、「処置ごとに支払う形式」の料金システムを採用しているクリニックもあります。この場合、治療期間を通じて段階的に料金を支払っていくことになります。
たとえば、以下のような形で金額が発生します:
- 初期費用:カウンセリングは無料のケースも多いですが、精密検査費用が3万円程度、虫歯や歯周病治療が5,000円前後、歯の抜歯が必要な場合には1本あたり5,000円程度(例:2本で1万円)
- 治療中の費用:矯正装置の製作には約80万円、調整料として1ヶ月ごとの通院ごとに5,000円が必要。例えば2年間通院した場合、約92万円がかかる計算です
- 保定にかかる費用:治療完了後、リテーナーの製作で約6.6万円、通院ごとの観察料として5,000円が追加でかかり、保定期間が2年間・3ヶ月ごとの通院で約10.6万円程度になります
以上を合計すると、総額費用は約107万円前後になることもあります。
このような処置別支払い制には、「治療の進み具合によっては追加料金が発生する可能性がある」「全体の金額が事前に見えづらい」といった注意点があります。ただし、治療が短期間で終わった場合には、その分費用を抑えられるというメリットもあります。
自身の状況に合った支払い方式を選ぶためにも、あらかじめクリニックに詳細を確認することが大切です。
マウスピース矯正の種類|ブランドごとの費用・特徴を紹介
マウスピース矯正は、提供している運営会社やクリニックごとにシステムや特徴、費用の設定が異なります。
そのため、自分に合った矯正方法を見極めるには、まず全体的な仕組みを理解することが大切です。
ここでは、マウスピース矯正の種類や仕組みについて、それぞれのメリット・デメリットを交えながら、わかりやすくご紹介していきます。
治療を検討している方は、ここでの内容を参考にして、納得のいく選択をするための判断材料にしてください。
Oh my teeth

プラン・費用
提供されている料金プランは2種類あり、歯並びの状態や治療範囲に応じて選べます。**ベーシックタイプは30万円(税別)**で、比較的軽度な症例や前歯中心の部分矯正に適しています。一方、**プロタイプは60万円(税別)**で、奥歯を含む全体的な矯正に対応しています。明確な料金設定で、自分に合ったプランを選びやすいのが特徴です。
特徴・システム
リーズナブルで明確な金額設定と、通院不要の仕組みが特徴のマウスピース矯正サービスです。LINEを通じて24時間いつでも専属医療チームに相談できるため、不安を抱えやすい矯正中でもモチベーションを維持しやすくなっています。
初回の歯型スキャンを除けば、通院の必要は原則なし。マウスピースは自宅に配送され、忙しい仕事や育児の合間でも気軽に矯正をスタートできます。進行中は、自身の歯並びの状態をスマートフォンで撮影し、歯科医と共有することで、状態を常にチェックしながら治療を進めることが可能です。
提供されている矯正プランは治療部位に応じて2種類あります。30万円の「ベーシックプラン」は前歯のみに特化した部分矯正で、平均の矯正期間は約3カ月。一方、60万円の「プロプラン」は奥歯まで含めた全体的な矯正が対象で、平均6カ月の期間で治療が完了します。
忙しい方でも短期間で負担を抑えて治療を進められる選択肢として注目されています。
DDデンタルクリニック

特徴・システム
DDデンタルクリニックは、メニューが豊富で複数のマウスピース矯正を扱っているクリニックです。全国に23院を展開しており、リーズナブルな価格設定と丁寧なカウンセリングで、初めての矯正でも安心して通える体制が整っています。
カウンセリング時には、レントゲン撮影、3Dスキャン、精密診断などがすべて無料で提供されており、矯正開始前の不安や疑問をしっかり解消できます。
また、世界的なインビザライン実績を証明する「レッドダイヤモンドプロバイダー」認定医が在籍しており、技術力の高い治療が受けられる点も大きな特長です。
プラン・費用
DDデンタルクリニックでは、治療範囲や難易度に応じて3種類のインビザラインプランが用意されています。
- ライトパッケージ(最大14枚)
通常価格:368,000円 - モデレートパッケージ(最大26枚)
通常価格:498,000円 - コンプリヘンシブパッケージ(枚数無制限)
通常価格:688,000円
※価格は2025年5月現在のものです。
※いずれのプランにも、来院1回あたり再診料5,500円と、保定装置(リテーナー)費用22,000円が別途かかります。
※コンプリヘンシブパッケージを選択した場合は、通常66,000円相当の振動型加速装置が無料で提供されます。
しっかりとした設備と経験豊富な医師による診療が受けられるため、確実性の高い矯正を希望する方にとって有力な選択肢となります。
WeSmile(ウィスマイル)

特徴・システム
WeSmile(ウィスマイル)は、全国60院以上の提携クリニックで提供されるマウスピース矯正ブランドです。世界No.1・No.2メーカーの素材を採用しており、信頼性と実績に裏打ちされた高品質な矯正治療を提供しています。
通院が必要なマウスピース矯正においても、インフルエンサーによる紹介やビフォーアフター画像の豊富な実例を通して、安心感を持って治療をスタートできます。また、毎月の調整料や保定管理料が無料で、治療費用が明確な点も魅力です。
さらに、初めての方に向けて「1回お試しプラン(1,650円税込)」を提供しており、気軽に矯正体験を始められる仕組みが整っています。こちらの体験プランは毎月30名限定のため、関心がある方は早めの申し込みがおすすめです。
プラン・費用
WeSmileでは、矯正の必要な期間や歯並びの状態に応じてプランが用意されており、無理なく続けられる月額制にも対応しています。以下は代表的な料金プランの一例です。
- 1回お試しプラン:1,650円(税込)
- 8回プラン:一括231,000円、月額3,850円
- 12回プラン:一括352,000円、月額5,830円
- 18回プラン:一括517,000円、月額8,580円
- 24回プラン:一括660,000円、月額11,000円
- 30回プラン:一括880,000円、月額14,660円
いずれのプランも、毎月の調整費や保定管理料がかからず、トータルコストがわかりやすいのが特長です。自分に合ったプランがどれか迷ったときは、初回の無料カウンセリングで歯の状態を確認してもらうと安心です。
アソアライナー
特徴・システム
矯正専門の歯科技工所「アソインターナショナルジャパン」が手がけるマウスピース矯正は、治療開始までの期間が短いことが特徴です。歯の型取りからおよそ10日程度で治療がスタートできるため、早く矯正を始めたい方にとって魅力的な選択肢となっています。
このシステムでは、マウスピースを作成するたびに再度型取りが必要になるため、他のマウスピース矯正と比較すると通院回数がやや多めになる傾向があります。その一方で、治療期間は約4~18カ月と短期間で完了するケースが多く、限られた期間で歯列を整えたい人に適した方法ともいえるでしょう。
治療スピードや通院頻度を重視したい方は、他の矯正方法としっかり比較したうえで、自分に合った選択をすることが大切です。
プラン・費用
上顎または下顎いずれか一方の矯正を行う場合、費用の目安は28万〜40万円となっています。上下両顎を対象としたマウスピース矯正では、おおよそ47万〜70万円が相場とされています。
このように、治療にかかる金額は矯正の範囲やマウスピースの作成回数、さらに治療にかかる期間によっても変動します。部分的な矯正で済むケースであれば費用は抑えられますが、全体矯正や長期に及ぶ治療となると、費用負担は大きくなる傾向があります。
自分に合った治療計画を立てるためにも、事前にクリニックでカウンセリングを受け、見積もり金額と治療期間をしっかり確認することが大切です。
インビザライン
特徴・システム
20年以上にわたり、マウスピース矯正の普及に努めてきた実績をもつ、まさにこの分野のパイオニア的存在です。最も長い歴史を持つブランドのひとつであり、全国の多くの歯科医院で導入されているため、都市部に限らず地方でも治療を受けやすいのが強みです。歯並びの軽度なケースだけでなく、比較的重度な歯の症例にも対応できる柔軟性の高さも魅力です。
プラン・費用
インビザラインを使った矯正では、治療内容や歯の状態、患者ごとの希望によって費用が大きく異なります。たとえば部分矯正であれば30万〜50万円程度が相場となっており、歯列全体を整える全体矯正になると70万〜100万円前後になるケースが多いです。
また、通院のたびにかかる調整料(おおよそ月4,000円〜1万円)を別途請求する歯科医院もあるため、費用の総額を把握するには事前の説明や見積もり確認が不可欠です。とくに部分矯正を検討している方は、30万円前後からスタートできるケースもあるので、気になる歯並びが限られている場合にはコスト面でも選びやすい選択肢といえるでしょう。
キレイライン矯正

特徴・システム
前歯を中心に矯正することを目的に開発されたこの矯正システムは、「より多くの人が、手が届く価格で質の高い矯正治療を受けられるように」という想いから誕生しました。
奥歯の噛み合わせなどの調整には対応していないものの、前歯の見た目を整えることに特化しているため、治療期間も比較的短く、価格もリーズナブルで全国各地の歯科医院で導入が進んでいます。
さらに、この矯正治療ではホワイトニングと同時進行できる点も魅力です。歯並びを整えながら歯を白くすることで、より見た目に美しい前歯を目指せるのが特徴です。見た目の改善を重視する方にとっては、コストと仕上がりのバランスが取れた非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。
プラン・費用
矯正治療の支払いには、「都度払い」と「コース払い」の2種類があります。都度払いはその都度料金を支払う方式で、治療期間や内容に柔軟に対応できます。一方でコース払いは、あらかじめ治療回数を決めたうえで費用をまとめて支払う方法で、1回あたりの料金が抑えられるというメリットがあります。ただし、予定より早く治療が完了しても返金はされない点に注意が必要です。
支払い方法については、一括払いと分割払いのいずれかを選べます。分割払いでは、コース費用の総額を月々定額で支払っていくため、毎月の支出計画が立てやすくなります。逆に一括払いは分割よりも料金設定が割安なケースが多く、総額を抑えたい方に適しています。
治療にかかる費用は症例によって異なりますが、公式情報ではおおよそ19.8万円〜46.2万円が目安とされています。自分の予算や希望に合わせて支払いプランを選ぶことが大切です。
クリアコレクト
特徴・システム
2006年にアメリカのストローマン社が開発した「クリアコレクト」は、インビザラインに次ぐ実績を持つマウスピース矯正ブランドです。治療では、専用の3Dスキャナーを使用して口腔内を詳細にスキャンし、デジタルデータをもとに矯正計画を立てていきます。
クリアコレクトのマウスピースは、歯茎まで覆う設計になっているため、歯列のみに対応する他の矯正装置と比較して保持性が高い点が特徴です。この構造により、より確実な歯の移動が期待できます。
また、クリアコレクトではマウスピースの交換回数や矯正期間によって価格が異なります。治療が長期に及ぶほど、必要な金額も増える傾向にあります。ただし、追加の費用なしでマウスピースの交換や修正が受けられるサブスクリプション型の支払いプランを導入している歯科医院もあり、費用面の不安を軽減できる場合もあります。
インビザラインと比較する際は、治療の柔軟性・保持性・支払い方法をしっかりと確認し、自分に合ったプランを選ぶことが大切です。
プラン・費用
クリアコレクトなどのマウスピース矯正では、治療費の目安は通常30万程度からとなっており、サブスクリプション型のプランでは50万〜80万円程度が相場とされています。
費用が気になる方でも始めやすいように、デンタルローンを利用した分割払いやクレジットカード払いなど、さまざまな支払い方法が用意されています。中でも、ジャックスを活用した最大60回払いなど、月々の負担を抑えられる柔軟な支払いプランにも対応している歯科医院が増えています。
高額になりがちな矯正治療も、こうしたローン制度を活用することで、無理なく計画的に支払うことが可能です。治療前のカウンセリングでは、30万や50万といった費用の目安に対して、どの支払い方法が利用できるかもあわせて確認しておくと安心です。
DPEARL
特徴・システム
DPEARLでは、LINEと連携したサポートプログラム「DPEARLsupport」を導入しており、マウスピース矯正にありがちな途中離脱のリスクを軽減しています。このプログラムにより、通院が難しい方でもオンラインでフォローアップを受けながら、自分のペースで矯正を継続することが可能です。また、矯正中の不安や疑問もLINE上で気軽に相談できるため、安心して治療を進められます。
プラン・費用
歯並びの状態によって矯正にかかる期間は異なり、それに応じた価格も変動します。たとえば、歯のガタつきが軽度であれば比較的短期間で治療が完了し、費用も抑えやすくなります。以下は治療期間ごとの参考価格です。
- 矯正期間:約4ヶ月以内 → 税別28万円
- 矯正期間:約6ヶ月以内 → 税別39万円
- 矯正期間:約8ヶ月以内 → 税別50.4万円
- 矯正期間:約10ヶ月以内(ハイブリッド対応) → 税別63万円
自分の症例がどのプランにあてはまるかは、初回カウンセリングなどで確認すると安心です。
hanaravi(ハナラビ)

特徴・システム
hanaravi(ハナラビ)は、通院の手間をできる限り省いたマウスピース矯正ブランドで、忙しい方でも気軽に歯並びのケアを始められるのが特長です。
矯正にかかる費用は総額制で明確に設定されており、歯の状態に応じてプランが分かれています。軽度の歪みなどで済む場合は、比較的安い価格のプランを選ぶことができ、無駄な支出を抑えることが可能です。
さらに、LINEによる24時間対応のサポート体制が整っているため、矯正中の不安をすぐに解消しやすく、治療のモチベーションも維持しやすいというメリットがあります。
プラン・費用
マウスピース矯正の費用は、歯並びの状態に応じてプランが分かれており、治療の難易度に応じて金額が異なります。以下は、代表的な料金プランの一例です。
- Basicプラン(軽度の歯並び向け)
月額3,600円(税別)または一括30万円(税別) - Mediumプラン(軽度~中程度の歪み)
月額4,500円(税別)または一括45万円(税別) - Proプラン(中程度以上の矯正が必要なケース)
月額6,300円(税別)または一括60万円(税別)
それぞれのプランは、分割払いにも対応しており、矯正を始めやすい仕組みになっています。自分の歯の状態に合ったプランがどれなのか、まずはLINEで簡単に診断を受けてみるのもおすすめです。
zenyum(ゼニュム)

特徴・システム
zenyum(ゼニュム)は、累計申込者数25万人を超えるアジア発のマウスピース矯正ブランドで、Googleレビューでは顧客満足度4.6の高評価を獲得しています。治療期間は平均6か月程度と短く、最低2回の通院で完了する設計のため、忙しい方でも無理なく矯正を進められるのが特長です。
料金は固定金額制を採用しており、追加治療が必要となった場合でも、追加のマウスピースは全てゼニュムが無償で提供。不明瞭な追加料金に悩まされることなく、安心して治療に専念できます。
また、矯正の本数は最大20本まで対応しており、幅広い症例に対応可能。全国10院の提携クリニックで治療を受けられ、初回診断は無料で実施されているため、気軽に相談からスタートできます。
プラン・費用
zenyumでは、矯正の難易度や範囲に応じて2つのプランが用意されています。どちらも月々の分割払いに対応しており、費用面でも始めやすいのが魅力です。
- ゼニュムクリア
一括:324,500円(税込)
月額:3,600円(税込) - ゼニュムクリアプラス
一括:575,000円 または 660,000円(税込)
月額:6,500円 または 7,600円(税込)
明確な料金体系と充実のサポート体制により、初めてマウスピース矯正を受ける方にもおすすめです。まずは無料診断で自分の歯並びに合ったプランを確認してみましょう。
Aクリニックデンタル

特徴・システム
Aクリニックデンタルは、**月々1,928円~**という始めやすい料金で提供されるマウスピース矯正専門クリニックです。毎月10名限定の特別プランも用意されており、コストを抑えつつ質の高い矯正治療が受けられるのが特長です。
治療は、登録者数100万人を超える人気YouTuberでもある院長・古居憲医師が監修しており、話題性と信頼性を兼ね備えています。Aクリニック独自の**「FURUI式マウスピース矯正」と、光による加速矯正PBMヒーリング**を併用することで、最短2ヶ月での治療完了も可能です。
院内は完全個室制でプライバシーにも配慮。さらに、土日祝も診療対応・駅近の立地と通いやすさも魅力です。年間症例数は700件以上と実績も豊富で、虫歯治療や抜歯などの一般歯科にも対応しています。
プラン・費用
Aクリニックデンタルでは、矯正の内容や使用するマウスピースの種類に応じて複数のプランが提供されています。いずれも分割払いに対応しており、月額負担を抑えて無理なく矯正を始められます。
- ケンライン
総額:162,800円(税込)
月額:1,928円(税込)~ - インビザラインライト
総額:494,800円(税込)
月額:4,295円(税込)~ - インビザラインフル
総額:989,600円(税込)
月額:7,176円(税込)~
※インビザラインにはモニター価格の設定もあり、条件を満たせばさらにお得に治療が可能です。初回カウンセリングで詳細を確認しておくと安心です。
ALBA歯科&矯正歯科(インビザライン)

特徴・システム
ALBA歯科&矯正歯科は、インビザライン認定医による治療が受けられるマウスピース矯正の専門クリニックです。年間1,000件以上の矯正実績を持ち、治療品質の高さと豊富な経験に定評があります。
診療は年中無休・土日祝日も対応しており、忙しい方でもスケジュールを組みやすい体制。治療に対する説明が丁寧でわかりやすく、痛みの少ない矯正を目指した配慮がされている点も安心材料です。最新の医療設備と徹底した衛生管理のもと、低価格への挑戦という理念のもと、質の高い矯正をリーズナブルに提供しています。
さらに、最大5年間の保証制度があるため、万が一の再治療が必要な場合にも安心して通院を継続できます。
全国(国内外)に16院を展開しており、都心部の駅チカ商業施設にも多く開院しているため、通院のしやすさも魅力です。
プラン・費用
ALBA歯科&矯正歯科では、治療内容に応じて柔軟な価格設計がなされており、**月額2,900円〜**の分割プランに対応。最大120回までのデンタルローンも利用可能で、無理のない支払い計画を立てることができます。
- 総額費用目安:297,000円〜792,000円(税込)
- 分割払い:月額2,900円〜、1〜120回払い対応
また、矯正前に試せる**「マウスピーストライアルキャンペーン(22,000円)」**や、先着30名限定でホワイトニングジェルのプレゼントなど、お得なキャンペーンも実施中です。
まずはカウンセリングで自分に最適なプランを確認し、気軽にスタートできるのがALBAの魅力です。
各マウスピース矯正ブランドの費用まとめ
マウスピース矯正の料金は、矯正範囲やブランドごとに大きく異なります。ここでは代表的なブランドを比較しながら、部分矯正と全体矯正の費用目安を紹介します。
■【部分矯正の総額目安(税別)】
ブランド名 | 金額の目安 |
---|---|
hanaravi | 30万~45万円 |
インビザライン | 30万~50万円 |
キレイライン矯正 | 19.8万~46.2万円 |
クリアコレクト | 30万~80万円 |
アソアライナー | 28万~70万円 |
Ohmyteeth | 30万円 |
DPEARL | 28万~39万円 |
WeSmile | 21万~35万円 |
zenyum | 29万~52万円 |
DDデンタルクリニック | 32万~44万円 |
Aクリニックデンタル | 14万~45万円 |
ALBA歯科&矯正歯科 | 27万~72万円 |
■【全体矯正の総額目安(税別)】
ブランド名 | 金額の目安 |
---|---|
hanaravi | 45万~60万円 |
インビザライン | 70万~100万円前後 |
キレイライン矯正 | クリニックによって全体矯正コースあり |
クリアコレクト | 30万~80万円 |
アソアライナー | 対象外 |
Ohmyteeth | 60万円 |
DPEARL | 50.4万~63万円 |
WeSmile | 58万~80万円 |
zenyum | 52万~60万円 |
DDデンタルクリニック | 36.8万円~68.8万円 |
Aクリニックデンタル | 89万~98万円 |
ALBA歯科&矯正歯科 | 72万前後 |
全体的な傾向として、軽度の歯列矯正であれば30万円前後のプランでも対応可能なケースが多く、部分矯正なら比較的安い費用で始めることができます。たとえばインビザラインでも、部分矯正であれば30万〜50万円程度の価格帯が一般的です。
なお、表にある金額はあくまで目安であり、装着後に使用するリテーナー(保定装置)や、必要に応じて拡大床などの装置を使う場合には追加料金が発生します。
正確な費用を把握するためにも、カウンセリング時に総額や料金の内訳をしっかりと確認しておくことが大切です。
マウスピース矯正を選ぶとき注意してほしいポイント
マウスピース矯正を選ぶ際は「価格」だけで判断しないことが重要です。
実際に治療を始めるにあたっては、各ブランドやクリニックによって特徴が異なるため、費用の比較とあわせて、以下のようなポイントを意識して検討しましょう。
- 通院頻度:自宅で完結できるタイプか、定期的な来院が必要かを確認しましょう。通院の手間は、忙しい方にとって大きな判断材料になります。
- 治療後のフォロー体制:矯正完了後のサポートや保定期間の管理を含め、長期的に安心して任せられるクリニックかどうかをチェックしましょう。
- 年齢による対応の違い:中学生や高校生など成長段階にある患者は、歯や顎の状態に応じた個別対応が必要になる場合があります。年齢層に応じた矯正の費用や治療内容が異なるかどうかも事前に確認しておきましょう。
- デンタルローンの有無:一括支払いが難しい場合でも、分割払いに対応したローン制度を導入しているクリニックであれば、無理なく矯正治療を始められます。
このように、単に価格の安さだけで選ばず、通いやすさやサポート内容、費用負担のしやすさ(ローン対応など)も含めて比較することが、納得のいくマウスピース矯正選びには不可欠です。
マウスピース矯正完了後も通いたい信頼できる医院か
歯列矯正は治療が完了して終わりではありません。
矯正後の歯の位置を安定させるためには、保定期間を経て、継続的に歯科医師の観察を受ける必要があります。そのため、歯列矯正の完了後も数年にわたり歯科医院と関係が続くことになります。
そうした前提を踏まえると、「どの医院で矯正を行うか」は非常に重要な選択です。技術力の高さだけでなく、歯科医やスタッフとのコミュニケーションのしやすさ、通いやすさ、料金の明瞭さといった点も見逃せません。
また、治療にかかる費用や保定期間中に発生する追加料金の有無も事前に把握しておくべき重要なポイントです。特に歯列矯正は、長期的な視点で見るとトータルコストに大きな差が出る可能性があるため、料金設定が明確な医院を選ぶことが大切です。
自分のライフスタイルや予算に合った医院を選ぶためには、カウンセリング時に料金体系や治療の流れについて丁寧に確認し、安心して長く通えるパートナーを見つけましょう。
年齢ごとに費用が異なるのか
マウスピース矯正の費用は、年齢や治療開始のタイミングによって異なることがあります。
歯科医院によっては、中学生・高校生・大人といった年齢層ごとに料金体系を分けているケースも少なくありません。たとえば、永久歯が生えそろう前に治療をスタートした場合には、混合歯列(乳歯と永久歯が混在)の期間の矯正費用が減額対象になることもあります。
一方で、中学生や高校生が永久歯の状態で矯正を始める場合、費用は大人とほぼ同じ金額になることが一般的です。このため、思春期のタイミングで治療を検討する際は、どの時点での開始が最も効果的で、費用的にも負担が少ないかをしっかりと確認しておくとよいでしょう。
また、歯の状態や矯正範囲によっても金額は前後しますので、事前のカウンセリングで詳細な料金内訳を聞くことが大切です。お子様でも大人でも、安心して矯正治療を始めるためには、総額の見通しを明確にしておくことが第一歩となります。
通院頻度が多いか
矯正サービスを選ぶうえで「通院頻度の違い」は非常に重要な比較ポイントです。
中には月に1~2回のペースで定期的な通院が必要なケースもありますが、近年は必要最小限の受診で治療が進められる、利便性の高い矯正サービスも増えています。
たとえば、自宅近くに矯正対応の歯科医院がない方や、仕事・育児などでスケジュール調整が難しい方にとっては、頻繁な通院は大きな負担になります。そのような状況でも継続しやすいのが、オンライン対応を取り入れた矯正サービスです。
具体的には、「hanaravi(ハナラビ)」や「Ohmyteeth」といったブランドでは、初回診断後の通院は最低限に抑えられ、矯正中の相談もLINEで気軽にできる仕組みが整っています。年末年始などの長期休暇中でも、タイムリーに質問や不安を解消できる点も安心材料のひとつです。
歯の矯正においては、治療精度はもちろん、通院のしやすさやサポート体制も含めて各サービスをしっかり比較することが大切です。忙しい現代人にとって、「負担が少なく、継続しやすい矯正方法」を選ぶことが成功の鍵といえるでしょう。
デンタルローンを利用できるマウスピース矯正なのか
マウスピース矯正は原則として保険適用外の自由診療となるため、治療にかかる費用は高額になりやすい傾向があります。
そのため、歯並びの改善を望んでいても、費用面で治療をためらう方も少なくありません。とくに一括払いの場合、家計への影響が大きくなりがちです。
そうした費用の負担を軽減したい場合には、デンタルローンの利用を検討してみるのがおすすめです。デンタルローンとは、歯科治療のための専用ローンであり、信販会社や医療ローンを取り扱う金融機関が矯正にかかる費用を立て替え払いし、分割で返済していく仕組みになっています。
金利は一般的なカードローン(年利約15%)よりも低く、およそ3〜8%程度に設定されているため、比較的利用しやすいのが特長です。
ただし、このローンは導入している歯科医院に限って利用可能となるため、利用を希望する場合は、あらかじめ対応しているかを確認しておく必要があります。
マウスピース矯正費用を安く抑えるポイント
マウスピース矯正は治療の自由度や見た目の自然さが魅力ですが、費用が数十万円からと高額になりやすい点がネックに感じる方も多いのではないでしょうか。
少しでもコストを抑えて矯正を始めたいとお考えの方に向けて、マウスピース矯正の費用負担を軽減するためのポイントを紹介します。
- 医療費控除の対象になるか確認する
マウスピース矯正が「治療目的」である場合、年間の医療費が一定額を超えると医療費控除を受けられる可能性があります。確定申告での控除対象になるため、領収書は必ず保管しておきましょう。 - 保険適用の可否をチェックする
基本的にマウスピース矯正は自由診療となり保険適用外ですが、先天性疾患や顎変形症など、特定の症状に限って健康保険の対象になるケースもあります。不安な場合は、事前に歯科医に確認してみてください。 - 支払い方法を工夫する
分割払いは一見負担が少なく見えますが、金利や手数料が加算されることで総費用が高くなる場合があります。可能であれば一括払いを選ぶことで、トータルの支払い額を抑えることが可能です。 - モニター制度を利用する
一部の歯科医院では、症例写真の提供などを条件に治療費を割引するモニター制度を設けているところもあります。費用を抑えつつ矯正を受けたい方には、こうした制度の活用もおすすめです。
このように、ちょっとした工夫や制度の活用で、マウスピース矯正の費用負担を軽減することは十分に可能です。治療を始める前に、費用面でも納得できるクリニック選びを行いましょう。
分割払い・ローンではなく一括払いを洗濯
歯科矯正にかかる費用をできるだけ抑えたいと考える方にとって、支払い方法の選択は重要なポイントです。
特に注目すべきなのが、「一括払い」と「ローン(分割払い)」の違いです。ローンや分割払いを利用すると、月々の支払い負担は軽くなりますが、その分手数料や利息が上乗せされることがほとんどです。
一方、初期費用が高くなるというデメリットはあるものの、一括での支払いを選べば、ローンにかかる利息分を節約できるため、トータルの費用負担を抑えることが可能です。
たとえば、同じ金額の治療であっても、分割手数料によって数万円以上の差が出ることもあるため、支払い方法は慎重に比較・検討する必要があります。
できる限り費用を抑えたい方は、ローンの手数料込みでの支払総額と、一括払いの金額を比べてみることをおすすめします。
保険適用の対象か確認
歯列矯正は原則として保険適用外の自由診療ですが、特定の条件を満たす場合には保険が適用されるケースもあります。
公益社団法人日本矯正歯科学会が示す保険適用の条件として、以下のような例が挙げられています。
- 厚生労働大臣が定めた疾患に起因する咬み合わせの異常
- 前歯3本以上が永久歯として正しく生えてこない場合で、外科処置(埋伏歯開窓術)が必要とされるもの
- 顎変形症により手術(顎離断術など)が必要となる矯正治療
このような症例に該当する場合は、通常は保険適用外とされる歯列矯正でも健康保険が利用できるようになります。
特に、前歯の生え方に異常が見られる方や、顎の骨格に問題を感じている方は、まずは専門の医師による診察を受けて、自身の症状が保険の対象となるかどうかを確認することが大切です。
歯並びの悩みがある方は、まず無料相談などを活用して、保険の対象かどうかも含めて診断を受けてみると良いでしょう。
医療費控除ができるか確認
歯列矯正の治療費は高額になることが多く、費用面で迷う方も多いのではないでしょうか。しかし、条件を満たせば医療費控除の対象となり、支払った金額の一部が戻ってくる可能性があります。
医療費控除とは、1年間(1月〜12月)に支払った医療費の合計が一定額を超えると、その超えた分に対して所得控除が受けられる制度です。確定申告の際に申請すれば、納税額が軽減されたり、還付金を受け取れたりすることもあります。
たとえば、子どもの発育に伴う歯の位置改善のための歯列矯正や、大人であっても噛み合わせ改善を目的とした治療など、機能回復を目的とする歯科矯正は医療費控除の対象になるケースが多いです。
控除が適用されれば、治療費として支払った金額の一部が結果的に戻ってくることになるため、実質的な負担を抑えることができます。
「矯正費用は高いから…」と治療をためらっている方は、まずは医療費控除の条件を確認してみてはいかがでしょうか。条件や申請手続きの詳細については、関連する解説記事や税務署への相談を活用すると安心です。
モニター制度で特別価格を利用
歯の矯正にかかる費用を抑えたい方にとって、有効な選択肢のひとつが「モニター制度」の活用です。
この制度では、治療前後の写真や体験談を提供する代わりに、通常よりも安い価格で矯正治療を受けられることがあります。モニターになることで、歯列矯正の費用が数万円単位で割引されるケースも多く、負担を軽減できる魅力的な方法です。
たとえば、**一部の矯正サービスではモニター価格が設けられており、通常の価格よりもお得に治療がスタートできることも。**興味がある場合は、公式サイトやLINEなどで気軽に情報を確認してみましょう。
ただし、注意が必要なのは「無料で矯正できます」などの極端な勧誘文句です。一般的な歯科医院で完全無料での治療を提供するのは現実的ではなく、詐欺やトラブルのリスクが潜んでいる可能性もあります。
信頼できるクリニックかどうかを見極めることが、費用だけでなく安心感にもつながります。モニター制度を利用する際は、価格だけでなく契約内容も必ず確認するようにしましょう。
ワイヤー矯正・他の矯正方法の費用比較表
歯列矯正にはさまざまな手法があり、代表的なものとしてマウスピース矯正とワイヤー矯正が挙げられます。矯正を始める前に、治療方法ごとの費用や期間の相場をしっかりと理解しておくことが大切です。
特にワイヤー矯正は、歯の大きな移動や抜歯を伴う重度の歯並びに向いており、マウスピースでは対応が難しいケースにも対応できます。一般的に、ワイヤー矯正の相場は60万〜100万円前後とされ、治療の期間は1年〜3年程度が目安です。
見た目の問題だけでなく、自分の歯並びの状態に適した治療法を選ばなければ、矯正期間が伸びたり、余計な費用が発生してしまうことも。だからこそ、治療法を決める際にはワイヤー矯正にもマウスピース矯正にも精通した医師に相談することが重要です。
マウスピース矯正 | ワイヤー矯正(表側) | ワイヤー矯正(裏側) | セラミック矯正 | |
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特徴 | ・装置が目立たない ・自分で着脱できる ・痛みが少ない傾向 ・食事制限がほぼない ・磨きやすく清潔に保ちやすい | ・幅広い症例に対応 ・装置が見える ・ワイヤーによる違和感あり ・口内ケアがやや複雑 | ・見た目に配慮できる ・治療費が高め ・舌側で発音に違和感が出ることも ・口内炎リスクあり | ・短期間で治療可能 ・健康な歯を削る必要あり ・痛みが出るケースもあり ・素材の色を選べる |
対応する歯並び | ・出っ歯 ・すきっ歯 ・受け口 ・軽度の八重歯 ・軽度の歯列不正 | ・出っ歯 ・すきっ歯 ・受け口 ・八重歯 ・大きく動かす矯正も可 | ・出っ歯 ・すきっ歯 ・受け口 ・八重歯 ・複雑な歯並びも対応 | ・出っ歯 ・すきっ歯 ・受け口 ・八重歯 ・軽度の歯並び補正 |
快適さ | ◎ 快適性高め | ◯ やや違和感あり | △ 違和感が強め | ◎ 痛みは少ないが削る必要あり |
治療期間の目安 | 1〜2年 | 約2年 | 約3年 | 数日〜数ヶ月 |
費用の目安 | 約60〜100万円 ※部分矯正の場合:10〜40万円 | 約60〜130万円 ※部分矯正の場合:30〜60万円 | 約100〜170万円 ※部分矯正の場合:40〜70万円 | 1本あたり約8〜18万円 |
まとめ
マウスピース矯正、気になってはいるけど「どれを選べばいいの?」と迷ってなかなか踏み出せない方が多いのではないでしょうか。この記事では、主要13ブランドの特徴や価格、治療の進め方を比較しながら、あなたに合った選び方を丁寧に解説しました。「できるだけ費用は抑えたい」「通院は最小限にしたい」「信頼できる実績がほしい」など、あなたの希望にぴったりなブランドを見つける手助けとなれば幸いです。