デジタル一眼レフはニコン?キャノン?歯科撮影にオススメの一眼レフ
こんにちは、チームエムの野村です。
前回は、「医院内をキレイに見せる写真撮影7のテクニック」という記事を書かせていただきました。今回も引き続き、写真について記事を書きたいと思います。テーマは、『おすすめの一眼レフ』。撮影方法ではなく、機材の話です。
一眼レフカメラ、と言われると、「でかい。。」「重い。。。」という印象を持たれている方が多いかと思います。また、一眼レフのメーカーでいうと、「キヤノン」や「ニコン」を想像する方がほとんどだと思います。
なぜ「でかい。。」「重い。。。」なのか、なぜ「キヤノン」「ニコン」なのか、まず簡単にそのあたりの背景をまとめてみます。
なぜ、一眼レフカメラは「でかい。。」「重い。。。」なのか?
答えは構造の問題です
そもそも、「一眼レフ」というのは、どういう意味かと言いますと、簡単に言うと、カメラに使われているレンズの数が1つという意味です。また、レフとはレフレックス(光の反射)の略称です。これを聞いても意味が分かりませんよね。
構造として、カメラ本体の中にミラー(鏡)が入っていて、カメラ内部で光を反射(レフ)させることにより、1つのレンズが撮影とファインダー(のぞき窓)の役割を担います。どういうことかと言いますと、すごく簡単に説明しますと、レンズが映している像(レンズに入ってくる光)が反射してそのまま、ファインダーに届くため、リアルタイムの像を確認することができます。
※より詳しく知りたい方は、株式会社ニコンのサイトにわかりやすく解説されているので、参考にしてください。
http://www.nikon-image.com/enjoy/phototech/manual/01/01.html
逆に、一眼レフ以外のカメラでは、ファインダーに映し出されているのはリアルタイムの像ではなく、ファインダーにディスプレイがついて、そのディスプレイにレンズが映している「だろう」像を表示しているのです。こういったカメラでは、レフ(反射板)がカメラ内部にいらなくなるため、コンパクトに設計することができるのです。
なぜ、一眼レフカメラというと、「キヤノン」「ニコン」なのか??
答えは、シェアが高いからです。
おそらくですが、「キヤノン」「ニコン」のシェアは9割ぐらいあるんじゃないでしょうか。というのも、一般的に一眼レフカメラというのは、レンズが交換式なので、複数のレンズを活用される方が多いです。レンズの構造は基本的にデジタル化されるようなものではないので、大昔のレンズも使えます。
また、カメラとレンズを接続する部分の規格のことを『マウント』というのですが、これが実はメーカーによってそれぞれ異なるため、キヤノンのレンズはニコンのカメラでは通常使えませんし、逆もしかりなのです。つまり、昔から一眼レフカメラを愛用していて、レンズコレクションがある人にとっては、他のメーカーの一眼レフカメラを購入するということはとってもハードルが高いことなのです。
いままでせっせと集めてきたレンズ群がまったく使えなくなってしまいます。カメラってレンズのほうが高かったりしますからね。。
でも、弊社では「キヤノン」「ニコン」のカメラを使っていません
弊社では、ソニーのα7というシリーズのカメラを使っています。私がどのカメラがおすすめですか、と聞かれたら(用途によってはおおすすめしないケースもありますが)基本的には、このα7シリーズをおすすめしています。歯医者さんの院内撮影をする際にもとってもおすすめのシリーズなので、そのポイントをまとめたいとおもいます。
α7シリーズのいいところ
1.でかくない、重くない
これが最大の特徴です。なぜならば、厳密にはこのカメラ、「一眼レフカメラ」ではなく、「ミラーレスカメラ」になるからです。
最初に説明した、構造の中に出てきたレフがなくなる、つまり、ミラーがレスなので、圧倒的にコンパクトな設計になります。レフがなくなる、ということは、実際にレンズから通ってきた映像をファインダーで見るのではなく、ファインダーにはレンズから通ってきているだろう映像がディスプレイに映されます。正直、ディスプレイの技術等々が向上されまくっているため、通常の撮影にまったく支障なしです。
2.もちろん、画質はよい!
「一眼レフカメラ」じゃないってことは、画質がイマイチなんじゃないの。。と心配される方もいるかもしれません。ご安心ください。画質は、(好みももちろんありますが、、)通常の一眼レフカメラと同等、好みによってはそれ以上です。(※上記で説明しましたが、厳密には一眼レフかどうかは、画質にあまり関係が無いのです。。)
なぜなら、ミラーレスカメラでありながら、センサーサイズが「フルサイズ」だからです。ちょっと意味が分からないかもしれませんが、基本的にカメラの画質のきれいさを決める大きな1つの指標にセンサーサイズというものがあるのですが、上位クラスの一覧レフカメラは通常フルサイズです。中位・エントリー機の場合は、一眼レフでもフルサイズではない場合も多いです。
3.動画もとれちゃう、しかも、かなりキレイ
ここが最大のポイントかもしれません。この小さなボディで、とってもきれいな動画が簡単に撮れてしまいます。さすが、動画の業界を牽引するソニーです。ソニーの最先端の動画技術がこの小さなカメラに詰め込まれています。正直、このカメラで撮影した動画は、テレビの映像を見ているような感覚になるぐらい、いやそれ以上にきれいなのでは、と思えるほどのきれいさです。
いいところだけではなく、デメリットも
1.動体撮影には強くない
本体サイズを小さく抑えている影響なのか、AFの能力や連射の能力は、通常の一眼レフカメラと比較すると、劣ります。これはしょうがないと思います。しかし、素早く動く子供を撮影する、とか、一瞬を切り取らなければいけないスポーツ現場の撮影とかでなければ、まったく問題ないレベルです。院内撮影であれば、全く問題ありません。
2.純正のレンズの種類は少ない
ソニー純正のレンズは圧倒的に数が少ないです、これも事実。しょうがないです。
しかし、ミラーレスカメラの強みではあるのですが、アダプターというものを利用することで、キヤノンだろうが、ニコンだろうが、ライカだろうが、すべてのメーカーのレンズが利用可能になります。これがいわゆる昔からのカメラマニアのオールドレンズ(何十年前とかのレンズ)コレクターにとって、α7シリーズが愛される1つの理由です。
3.バッテリーの持ちが良くない
これも本体サイズを小さく抑えているため、バッテリーも小さいです。なので、持ちが良くないのです。
これはもうしょうがないです、予備のバッテリーをもって対応するしかないですが。半日ぐらいの撮影であれば全然大丈夫です。
最後にまとめ
きっちりとデメリットも書きましたが、歯医者さんの院内撮影をするのであれば、動体撮影することもほとんどないでしょうし、(本当に細かいこだわりがなければ)純正レンズでも十分にキレイな写真がとれますし、すぐに充電できる環境にあると思うので、バッテリーの持ちもさほど気にならないかと思いますので、ぜんぜん問題にならないかと思います。
プロのカメラマンさんは、動体撮影もありますし、外出しての撮影も多いと思うので、やはり、キヤノン・ニコンのユーザーさんが圧倒的に多いのは事実ですが、特定のジャンルに特化して撮影されている方とかですとか、動画もかなり撮られる方とかですと、α7シリーズを使われるプロの方も増えてきているようです。
ソニーにはα7シリーズの他にも、RX1シリーズやRX100シリーズなど、おすすめカメラがたくさんあります。
なんとなく、キヤノン・ニコンではなく、購入を検討される際は、ぜひソニーのデジタルカメラをご検討することをおすすめします。