運用実績:なかむら歯科 様
- 運用開始日:2016.07.11
- テイスト:ポップ・楽しい
https://hifumikai.jp/
課題~注目してほしい診療科目のページが読まれていない~
なかむら歯科様は、最新の入れ歯である「コンフォート」を取り扱っていることをホームページで周知したいというご希望をお持ちでした。
しかし、現状ホームページ内で最も閲覧されているページは「親知らず」に関する内容でした。
実際、2021年頃までは、なかむら歯科様のサイトへのアクセスキーワードの大部分が「親知らず」に関連しており、「親知らず ストレス」や「親知らず 歯茎がかぶっている」といった検索ワードで高い順位を獲得していました。
そのため、千葉市内だけでなく、東京や横浜など遠方からのアクセスも非常に多い状況でした。
もちろん、なかむら歯科様では親知らずの抜歯を行っていますが、複雑な症例は大学病院へ紹介する方針です。
そのため、遠方から親知らずの抜歯を求めて訪れるユーザーのニーズと、医院の提供サービスにはギャップが生じていました。
さらに、一般的な親知らずの抜歯であれば、多くの場合はすでに通院している地域の歯科医院で対応可能です。
このような背景から、ホームページへのアクセスは多いものの、来院につながる問い合わせや予約には直結していない状態でした。
つまり、ホームページの現状では、医院が本当にアピールしたい「コンフォート入れ歯」の情報が埋もれており、ユーザーの関心と医院の提供価値にずれが生じていたのです。
この状況を改善するため、アクセスデータを分析したうえで、適切なコンテンツ配置や訴求ポイントの整理が必要であることが明確になりました。
施策~コンフォートの診療ページを増設!~
そこで、コンフォートに関する情報を充実させるとともに、「コンフォートを求めるユーザーがどのようなキーワードで検索しているか」を基にキーワード調査と選定を行い、コンテンツの企画を進めました。
コンフォートを扱う歯科医院は多くありますが、既存のホームページの説明文は似通っており、目立った差別化が難しい状況でした。
そのため、なかむら歯科ならではの特徴や強みをどのように伝えるか、オリジナリティを出す構成を考えることが大きな課題でした。
院内の雰囲気や診療方針、患者への配慮といった独自の要素を反映させることで、ただ情報を並べるだけでなく、医院の魅力が伝わるコンテンツ制作を目指しました。
結果①コンテンツを追加したものの、なかなか結果が出ず・・
ようやくコンフォートに関するページを3ページ追加し、検索結果に反映されるのを待っていましたが、数か月経ってもほとんど流入が見られませんでした。
キーワード自体の検索ボリュームは十分にあるにもかかわらず、アクセスが伸びない状況です。
その原因を調べると、SEOの評価が低いことが大きな要因であることがわかりました。
いくら充実したコンテンツを作っても、検索結果に表示されなければユーザーに見つけてもらうことはできません。
この状況を改善するため、改めてホームページ全体のSEO状況を詳細に調査しました。
各ページのHTML構造、タイトルやメタ情報の最適化状況、内部リンクの設計、画像の最適化、ページ速度など、多方面から問題点を洗い出しました。
特に、コンフォートページは新設されたばかりで内部リンクが少なく、サイト全体の回遊性や関連性が弱かったことも判明しました。
また、コンテンツ自体は十分な情報量を持っていたものの、検索意図に沿った見出し構成やキーワード配置が不十分であったため、Googleからの評価が上がりにくい状態でした。
これらを踏まえ、単にページを追加するだけでは不十分であり、SEOの基本施策を整えつつ、ユーザーにとって有益でわかりやすい構成に改善する必要があると判断しました。
結果②原因発覚!重複コンテンツの存在
なかむら歯科様のある診療ページには、数百文字程度の重複コンテンツが含まれていました。
これは、ホームページ制作当時、限られたスケジュールの中で進行したため、各診療ページを十分に執筆する時間が確保できなかったことが原因です。
そのため、一般的な治療内容の説明文については、他院のホームページの文を参考にしつつ、表現を少し変えて掲載していました。
当時の2016年頃は、重複コンテンツが大きな問題として扱われることは少なかったのですが、2018年にGoogleのコアアルゴリズムがアップデートされて以降、同様の重複部分が検索順位に悪影響を与えるようになりました。
その結果、ページの評価が上がりにくく、検索からの流入が思うように増えない状態が続いていたことが判明しました。
そこで、私たちは中村先生に状況を丁寧に説明し、リライトの必要性についてご理解いただいたうえで、該当箇所の文章を改めて書き直す作業を行いました。
これにより、オリジナル性を高めつつ、検索エンジンからも評価されやすいページに改善することができました。
結果として、コンテンツの信頼性向上とSEO効果の回復につなげることができた事例となります。
結果③ついにコンフォートで新患が!
それから半年が経過し、コンフォート関連のキーワードにおけるSEO順位が徐々に向上し、アクセス数も少しずつ増えてきました。
検索エンジンからの流入が増えることで、ついに「コンフォートの入れ歯について詳しく知りたい」というお問い合わせが届くようになり、その数も安定して増加していきました。
中村先生ご自身も、ホームページからの反応を実感されているとのことでした。
この結果は、単にアクセスが増えたというだけでなく、ユーザーにとって必要な情報が適切に届き、実際に医療サービスへとつながる流れが生まれたことを意味しています。
「痛くない入れ歯が欲しい」と悩む患者さんに対して、正確で分かりやすい情報を届け、適切な治療を提供する歯科医院と結びつけることができたのです。
私たちとしても、ユーザーと歯科医院様をつなぐこのプロセスに関われたことは非常に喜ばしい成果です。
コンフォートに関するページを制作し、キーワード戦略を見直すと同時に、情報の質を高めることで、ホームページが単なる情報提供の場ではなく、患者さんと医院を結ぶ重要なコミュニケーションツールとして機能することを改めて実感しました。
次の目標へ~コンフォートをメインに、次は別の診療科目に注力~
中村先生には他にも強みとしている診療がありますので、今度はそちらをホームページでアピールしていきたいと思っています。
2023年はコンフォートともう1つの診療の2軸で集患を目指していきます。