運用実績:医療法人希望会 様
- 運用開始日:2015.06.16
- テイスト:ポップ・楽しい
http://asaka-kiboukai.com/
課題バラバラだった医院情報を一つに
東武東上線「朝霞駅」から徒歩15分ほどに位置する医療法人希望会さま。
この地域は基本的に生活が車中心で、長く住まれている方も多く、高齢者も多い街です。
希望会さまでは、理事長の奥様が院長を務められる「エスペレ歯科」と、山田敏秀理事長が担当される「ホープデンタルクリニック」が一つの建物で運営されていました。
エスペレ歯科では一般歯科全般を、ホープデンタルクリニックでは独自の咬合理論「BBO」を用いた専門的なかみ合わせ治療を行っていました。
ホームページは、エスペレ歯科とホープデンタルクリニックでそれぞれ制作されていました。
ブログの更新作業は山田理事長おひとりで何とか行っている状況でしたが、複数サイトの管理は非常に負担が大きく、更新が滞る状態が続いていました。
さらに、一般歯科と噛み合わせ治療では告知内容も異なるため、情報管理が煩雑になり、無料相談などの告知も十分に行えないことがありました。
また、当時の制作会社の対応が遅く、修正作業がスムーズに行われないことも大きな不満点となっていました。
多くの開業医に共通しますが、「歯科医師」「院長」「ホームページ管理者」という三役を同時に行うことは容易ではありません。
歯科医師としての技術向上、医院運営が優先されるため、ホームページ運用の優先度はどうしても下がってしまいます。
希望会さまでも同様で、ホームページ管理まで手が回らず、専門家によるサポートが強く求められていました。
施策~法人サイトに作り替え、サイト内でセグメント~
今回幸運だったのは、同じ建物内で運営されており、異なるのは提供する治療のみという点でした。
立地は全く同じであるため、SEOと情報管理の観点から、2つの医院の情報を1つのサイトに統合するご提案をしました。
費用面を考えても、サイトを一本化することで管理コストが大幅に削減できます。
ポイント1.総合的な写真の見直し
以前のサイトでは、院内の様子や人の動き・表情が伝わる写真が少なく、TOPページにも医院と関係のないイメージ画像が使用されていました。
そのため、訪れたユーザーに医院のイメージを瞬時に伝えられない状態になっていました。
そこで打ち合わせ段階から十分なお時間をいただき、会話をしながら撮影を実施。
合計300枚ほど撮影し、その中で先生が伝えたかった理念や想いが徐々に明確になり、それに合わせて必要な写真も増えていきました。
ポイント2.これまでのユーザーに対する配慮
サイト統合に伴い新規ドメインを取得しましたが、既存サイトにも多くのユーザーがいました。
そのため、新しいサイトでも従来のユーザーが違和感なく利用できる設計が欠かせませんでした。
通常、2つの医院情報を1サイトにまとめると情報量が増え、ユーザーが目的情報にたどり着けず離脱してしまうリスクがあります。
そこで治療項目や噛み合わせ治療などの可変情報のみ医院ごとに分け、サイトマップを設計しました。
TOPページの目立つ位置に医院ごとのリンクアイコンを配置し、エスペレ歯科は奥様のお写真、ホープデンタルクリニックには山田理事長のお写真を使用。
情報を明確にセグメントしつつ、共通部分は法人として統合しました。
また、サイト内の各所でどちらの医院情報か判断できるよう、医院ごとのイメージカラーを適用。
お問い合わせフォームもどちらの医院への連絡か選択できる仕様に変更しました。
レスポンシブ対応も行い、スマートフォンユーザーの利便性を向上。画像にも可能な限りリンクを付与しました。
ポイント3.これまでのドメインの力も引き継いで
両医院とも、過去のドメインをペナルティなく運用していた実績があり、ブックマーク登録している方もいました。
突然アクセスできなくなると離脱の原因になります。
そのため今回は旧ドメインから新ドメインへ301リダイレクトを実施し、過去のリンクやアクセスをそのまま受け継げるようにしました。
TOPページに医院名を大きく配置し、リダイレクトユーザーが迷わないデザインにも配慮しました。
結果~電話でのお問い合わせが増加し、更新も気軽に!~
公開から1か月、これまで月1件あるかどうかだった新規問い合わせが、すでに複数件発生しています。
導線設計をクリアにしたことで、お問い合わせしやすいサイトへ改善された結果が表れたと考えています。
今後は先生と連携し、伝えたい内容を「伝わる形」にするためのコンテンツ制作のコツや改善提案を継続的に行います。
定期訪問して確実に改善を進める弊社のスタイルにもご納得いただけており、「作って終わりにしない重要性」を改めて確認できました。