
プロジェクト全体の背景と目的
小田原市にある「小田原箱根健診クリニック」様は、個人・企業を問わず、各種健康診断・人間ドックに対応する地域密着型の健診専門のクリニックです。
旧Webサイトは情報が整理されておらず、特に以下のような課題がありました。
- 健診メニューがわかりにくく、どこから予約すればよいのかが不明瞭
- フォームが簡素すぎて、予約時に必要な情報が取得できず、事務の電話対応が多発
- スマホでの表示崩れ・動線の不備があり、ユーザー体験が悪い
- 強み(精度の高い健診機器・法人対応の柔軟性など)が伝わらない
これらを改善すべく、短期間での納品という条件を満たしながら、「使いやすさ・業務効率・ブランディング」の3点を両立するWebリニューアルが求められました。
制作のポイント
1.1〜2か月という短納期でも完成度を落とさない進行管理
- 要件定義・構成案を初回ヒアリングから3営業日以内に提示
- 必要な素材(ロゴ・施設写真・診療情報など)を事前に整理し、クライアントとの共有を効率化
- 修正対応も段階ごとにチェックポイントを設け、「あと戻りが少ない」進行フローを構築
- 公開までのタスクを週単位で分割し、WBS管理により遅延ゼロで納品
結果として、1.5か月(約6週間)というスピード納品が実現しました。
2.予約導線の再設計で“使いやすさ”と“業務軽減”を両立
導線設計の工夫
- 全ページのヘッダーとフッターに「予約」ボタンを常時表示
- モバイルでは画面下部に固定表示(ワンタップで予約)し、直感的なUIを実現
- 各健診メニューのページに、その場で予約に進めるCTAボタンを設置(ページ移動を最小限に)
フォーム設計の工夫
- フォーム項目を詳細に設計(年齢・性別・希望健診内容・企業名など)
- 選択肢ベースのUIで、入力ミスや記入漏れが起きにくい設計
- 回答内容をもとに、事前に準備できる業務フローを整備しやすく
結果、フォーム送信時点で必要な情報が揃い、電話確認の手間が大幅に削減されました。
3.TOPページで「このクリニックは信頼できる」と感じてもらう設計
見せたい情報を“上部に・視覚的に”配置
- ファーストビューで「健診の実績・法人対応の柔軟性・医師の紹介」など、強みを明確に訴求
- 1スクロール以内で必要情報が見渡せるようレイアウトを調整
- 強みは「アイコン+見出し+簡潔な説明文」で構成し、視認性を確保
難解な健診項目を「図解」や「Q&A」でわかりやすく
- 各健診の対象者や検査内容、必要な持ち物などをQ&A形式で記載
- 図解やリストで、受診者の不安や疑問を事前に解消
技術・CMS構成
- CMS:WordPress(完全オリジナルテーマ)
管理画面から各健診コースやお知らせが簡単に更新可能 - 構築技術:HTML5 / CSS3 / JavaScript(Vanilla)
- レスポンシブ:スマホ/タブレット/PCに最適化
- フォーム設計:セキュリティ対策済み+バリデーション導入
- 画像軽量化:全画像をWebP形式に変換し、Lazy Loadを適用
- SEO基本対策:メタ構造・見出し構造・パンくず・alt属性完備
ターゲットユーザー
- 小田原市・箱根市など周辺地域の一般受診者
- 企業の健康診断・人間ドックの担当者
- 転居・就職前後で健診が必要な20~40代
- 病院ではなく健診専門施設を探している方
- 初めて健診を受ける不安がある方(わかりやすさ重視)
制作を終えて
小田原箱根健診クリニック様のWebサイトリニューアルは、
「納期」「導線」「信頼感」の3つの課題に対し、的確な設計と高速実装で応えた成功事例です。
- スピード感あるプロジェクト推進
- ユーザー/スタッフ双方に配慮した設計
- 医療機関らしい正確性と丁寧さの表現
このように、医療機関に必要な“情報設計力と運用実務”の両面に貢献できたプロジェクトとなりました。
このサイトの運用実積
サイト制作後の状況はこちらからご覧いただけます。